HATSUKOI~先生が教えてくれたこと~
トボトボと歩いているとある事に気付いた
『携帯…忘れた』
いくらなんでもあたしも女子高生
携帯がないと大変なことになる。だから…イイよね?
そう言い聞かせながら来た道を戻った
本当は,携帯なんか一日やそこらなくても大丈夫
でも…さっきのが嘘だと信じたい
先生の家に戻ったらいつもの笑顔で『忘れものかぁ?ドジだな』って言ってくれるかもしれない
そう期待していた
あたしはまだ子供だった
あの時,先生の家に戻らなければよかった
携帯なんて次の日にでも先生に持って来てもらえばよかった
そう思うことも知らずに