HATSUKOI~先生が教えてくれたこと~
こういう時,好きな人の滅多に見られない表情…寝顔とか泣き顔とかを見たいと思うのはなぜだろう?
あたししか知らない顔…そう思いたかったのかも
そんなわけないのに。彼女さんは毎日見てたかもしれないのにね…
でもやっぱり見たいわけで…
あたしはゆっくり寝室まで歩いた
カチャ
ドアを開けベッドに静かに近付く
ベッドにはすやすや眠っている先生がいた
かわいい…小さい子みたい…
あたしは赤くなる顔を両手で抑えながら必死に,にやけそうになる口を我慢した
寝顔見てにやけるとか変態だよ…
先生の寝顔を見ていると急にあたしの心にある衝動が生まれた
―触りたい…先生に触れたい―
あたしはゆっくりと右手を先生の顔に伸ばした
そして触れるか触れないかの一歩手前である事に気付いた