HATSUKOI~先生が教えてくれたこと~
あたしはとてもじゃないけど部屋にいられなくて走って先生の部屋を出た
思い知らされた
先生は夢でも「ゆきさん」を想ってる
やっぱり死んだ人には勝てないんだね
現実にいなくたって…先生の夢の中…心の中にいるんだもん
辛いよ…
あたしは走って,純ちゃんの家へ向かった
ドンッ
『きゃ…!』
涙で視界がぼやけていたあたしは何かにぶつかって尻餅をついた
『ごめん!大丈夫?!』
涙でよく見えなかったが声は男の人だったと思う
『はい…大丈夫…すみませんでした』
あたしは立ち上がりお辞儀をすると再び走り出した
『あっ…ちょっと…!』
あたしの後ろで発するその人の言葉も聞こえないほどあたしの頭は先生でいっぱいだった