HATSUKOI~先生が教えてくれたこと~



その日から俺は少しずつ倉田の存在が大きくなっていってた


いや…正確に言えば初めて桜の木の下で話した日からかな




無邪気に笑う倉田をなんだか特別な気持ちで見ていたのかもしれない






だから…つい抱きしめてしまった



意識がもうろうとしていて理性が利かなかった


世間体も教師としての俺も全て忘れた俺の正直な行動だった











でもそれじゃダメなんだ




俺は教師 倉田は生徒





禁断の恋?そんなのクソだ。倉田の気持ちを気付いてないわけじゃない


きっと倉田は俺を…




しかし俺には無理だ


倉田を幸せにできない。禁断の恋で幸せにできるわけがない…期待もさせてはダメなんだ




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