HATSUKOI~先生が教えてくれたこと~


暫くすると2人は仲良く手を繋いで渡り廊下を後にした





『『ふぅ~』』



あ…ハモった!




『真似すんなよぉ~』



先生が意地悪そうに笑った



『先生こそッ』



珍しく負けじと対抗してみる




『あっ生意気言うなぁ~!姫もついに俺に口答えすんのかぁ』




そう言いながら先生はポケットから何かを取り出してあたしに手渡した





手渡されたのはチョコの飴玉




巾着無くしちゃったんだ…




『…先生ごめんなさい』


『ん?どした?その飴嫌い?』



あたしはブンブンと首を横に振った



『なくしちゃった…先生に前もらった飴…』



だんだん震える声

怒るかな…ごめんなさい…




『へ?うん?』


ケロッとした返事にあたしは呆気に取られて口をパクパク




『だって飴だぞ?そりゃ食べたらなくなるわけだし…なくしたって言ってもまた俺があげれば済むことだろ!』





先生…またあたしに飴くれるの?
また…思い出をくれるの?




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