HATSUKOI~先生が教えてくれたこと~
あめだま
先生と話せた夢のような時間から数日がたった
まだ一度も言葉を交わしていない
『はぁ…喋りたい…』
『ん?紗雪だれと喋りたいの?』
あたしに尋ねてきた純ちゃんは中学からの親友
あたしと正反対に運動神経もよく勉強もできる
英語の成績は勝ってるけどね♪先生の授業だから頑張ってるんだ
純ちゃんはあたしが先生に憧れてることを知っている
『先生と…』
あたしがボソッと答えると純ちゃんは思い付いたように言った
『じゃあ,また渡り廊下いけば?今,昼休みだし先生いるかもよ?』
そうか!あそこに行けば会えるかもしれない!
『純ちゃん!あたし行ってくる!!』
純ちゃんはヒラヒラと手を降りながら見送ってくれた