HATSUKOI～先生が教えてくれたこと～

『あの…生徒会長があたしに何か…？？』




生徒会長はニコッと王子様スマイルをした



『この前ぶつかったの覚えるかな？』


『え？？』





あたしは記憶を少しずつ巻き戻していく



『あ…。』


先生の家の帰りだ！泣いてて…誰かとぶつかったのは覚えてるんだけど…生徒会長だったの？！





『思い出してくれたみたいだね。それでねコレ君が落としていったものなんだけど…』




先生から貰った飴が入ってる巾着！！拾っててくれたんだ…




『あッありがとうございます！』




巾着を受け取ろうと手を伸ばすと生徒会長に腕を引っ張られた


『きゃっ』




そして生徒会長はあたしの耳元で静かに呟いた





『どうして泣いてたの？』




って。