HATSUKOI~先生が教えてくれたこと~




『わかってるよ!でも諦められないの!』



そのまま落合さんは先生の胸に飛び込もうとした




『だッ…だめ!!!!!!』


『わッ紗雪…』


『?!倉田?!』





気付いたらあたしは茂みから飛び出して2人の前に立っていた




や…やばい!!!つい…



だって落合さんが先生に抱き着くの見たくなかったんだもん…




『……ッ』


落合さんは涙を流し真っ赤な顔をしたまま走り去ってしまった




『倉田…おまえ何してるんだ?』


『あ…あの…』



先生怒ってる…。




先生の険しい顔に言葉が喉から出てこないでいた





『ずっと…見てたのか?』


『ご…ごめんなさ…』


『はぁ…。おまえに人の真剣な気持ちを黙って覗く権利はない!』



ビクッ!!!



違うよ…覗くつもりはなかったんだよ…



そう言いたいのに先生に言われたことがショックすぎて涙が零れた




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