HATSUKOI~先生が教えてくれたこと~




『つまりだ。高先と紗雪は特別な気持ちをお互い持ってるけど立場上,今は普通の教師と生徒…ってわけ?』



『『うんうん』』




純ちゃんが全てを話してしまったのであたしは覚悟を決めて認めることにした





『はぁ~スゲェなぁ!高先が彼氏とか…カッコイイじゃん♪』

『彼氏ぢゃないってば!』


『でもそれって逆に考えると,都合のいいキープじゃねぇ?』



キープ…??


『こら耕太!!』


『あ…ごめん!』




純ちゃんに殴られた耕太は慌ててフォローに回った





『そうかもしれない……』


『紗雪?!』


『今は付き合えない、でも好きでいろって遠回しに言われたも同然ってことだよね…そんなのただの都合のいい女じゃん…』



ハッキリ振ってくれなかったら諦められるわけない。


先生はそこを利用したの??


期待させて繋ぎとめてるだけなのかな???






わかんない





わかんないよ







信じたいのに悪い考えがあたしの身体を侵食していく







先生の気持ちがわからなくなっていく…



ゆきさんのように…


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