HATSUKOI~先生が教えてくれたこと~
職員室?それともどっかの教室かな??
廊下をキョロキョロしながら歩き回った
いない…どこ??!
『紗雪?』
『耕太!!』
前から荷物を抱えた耕太が歩いてきた
『なにしてんの?』
『先生探してる~』
耕太は申し訳なさそうな顔になった
『ゴメンな…この前変なこと言って…気にすんなよ?』
『いいよいいよ!気にしてないし♪』
『よかった…』
ま…そのことを今から聞きに行くんだけど…耕太には内緒。
『あ!紗雪,髪にゴミついてるぞ』
『え?とって!』
おぅと言って耕太はあたしの髪に手を伸ばした
『取れたぞ。あ…』
耕太がパッと手を戻した。
『どうしたの?…先生!』
振り向くと廊下の真ん中に立つ先生の姿があった
先生の顔はとても寂しそうだった…先生に怒鳴られた日と同じ顔