HATSUKOI~先生が教えてくれたこと~
『紗雪大丈夫?』
休み時間に純ちゃんが片手にオレンジジュースを持って尋ねてきた
『今回は…さすがに結構キツイや…あんな風に言われたことなかったし…』
『紗雪…。先生なにかあったのかもね』
『え?』
『話を聞いてるとなんか高先らしくないって感じがするんだよね。余裕がナイみたいな…』
たしかに先生があんな言い方をするのは珍しい。でもそんな都合よく考えられないよ…
ガラッ
『倉田さん!』
『え?』
振り向こうとした瞬間,周りの女子たちのキャーという悲鳴に耳を塞いだ
なに…?
『あ!生徒会長さん!』
悲鳴の原因はこれか…
『やぁ♪久しぶりだね!』
『はぁ…そうですね…。あの…何か?』
生徒会長はニコニコしながらこちらに近付いてきた