HATSUKOI~先生が教えてくれたこと~
『たまには顔見せないと忘れられそうだからね♪』
すみません。すでに忘れてました。
生徒会長はスッとあたしの髪をなでた
『?!』
『ここは着物カフェだったね。楽しみにしてるよ。じゃあまたね』
そう言って生徒会長は颯爽と教室から姿を消した
何人かの追っかけを引き連れて…
『なんだったんだろ…』
はぁ…どいつもこいつも…よくわからないなぁ…
『紗雪?ため息ばっかだよ…大丈夫?』
『純ちゃん…あたし…どうすればいい…?』
純ちゃんは黙ってあたしの頭を優しく撫でた
ふわっと薫る純ちゃんの香り
いつもは落ち着くはずの香りなのになんだか胸がざわめいていた