HATSUKOI~先生が教えてくれたこと~
運命の日
先生と目さえ合わせることもなく学園祭の日を迎えた
教室には着物に着替えた生徒や調理担当の生徒たちが慌ただしく駆け回っている
『さゆ~!帯キツイっ!』
『え~?!なんで今頃言うのさ!!』
あたしは拗ねた顔の純ちゃんの帯をいそいそと直す
『紗雪!』
『耕太?どうしたの?』
教室のドアからひょっこり顔を出したのは吸血鬼の格好をした耕太
『いや…あのさ。今日11時に俺らのクラスのお化け屋敷来てよ』
『…?うん,いいけど…なんで??』
『いいから!じゃあ待ってるな!』
耕太はそう言うと素早く廊下をかけて行ってしまった
お化け屋敷か…。なんでだろ??
『開店しま~す』
あたしの疑問は実行委員の開店の合図により遮られた