HATSUKOI~先生が教えてくれたこと~



『せ…んせ…』



後ろを振り向くと愛しい人が険しい顔をして立っていた




『いってぇな!離せよ!』




あたしの腕をつかんでいる一人の男が先生を睨み叫ぶ




すると先生は口の端を上げ,ニコッと笑った



その場にいた全員が惚れ惚れしてしまいそうな笑顔





そして,男の耳元で何かを呟いていた




『なッ…?!お前が?!』



明らかに取り乱す男




…??





『どうしたんだよ?!』





ただならぬ雰囲気に仲間の男たちが尋ねた





男が仲間に青い顔をして耳打ちをした瞬間,全員が青ざめた顔をしてそそくさと立ち去っていった




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