零姫
あれから何分たったのかな…涙はとまり、気持ちも落ち着いてきた。

「宮国先輩…「志宝…」…え?」
「志宝で…いい」

下の名前で呼べ…と。?

名字じゃ、だめなのかな…呼ぶことは嫌ではないけど……なんか呼びづらい;

「ごめん…出来ればの話だから。」
「あ、はい。努力します…」

…さて、これからどうしようか…

さっきまで泣いてたから、目は腫れてるだろうし……

「先輩。私、帰りますね。この顔じゃぁ、教室行きにくいので…」
「零亜、送る」

送らなくても、いいですよ。…そう言い出す時には、もう歩き出していた。

「ありがとうございます…」

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