零姫
「君は...吹雪学園の一年生だね。俺達の事は内緒にしてくれる?」

金髪がそう言った。
別に、わざわざ誰かに言ったりなんかしないのに。

「言うとか考えてないんで、心配しなくていいですよ。それと、さっきは有難うございました。助かりました。」

「どういたしまして。一つ聞きたいんだけど、君 名前は?」

「佐久良です。...さようなら。」

なんで名前を聞かれたのかもわからないけど、もう此処に長居する必要はないんだ。
"家"に帰らないと、門限が過ぎてしまう。幸いに、"家"はこの近くだ。走れば間に合うかな?

「送って行こうか?」

また金髪がそう言う。今更だけど、茶髪がいる必要あるの?

「送りとか、必要ないです。」

「あ..._______」

背後からまだなにか言ってるみたいだったけど、無視して帰った。
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