0の可能性
いくらなんでも、私だってドキドキしてしまう。
私はパソコン画面を見ながら返す。
「うーん…」
「なに??」
あーもう。パーフェクトマンが私なんかとおしゃべりしてていいんですか?
この男より、秘書課の周りの人のことが気になる。
「失礼しました。今とても適当に返事しました。何て言いいました?」
「ふっ、はは」
少し慌てて答えると、今度は笑われた。
誰のせいで適当になったとおもってんのよ。何を隠そうあなたのせいだ。“九条 諒陽”課長。