神人 second story~誕生~
「てめぇさっきガッツポーズしてたろ!」
「すいません。つい嬉しくて」
頭を掻きながらヘラっと笑うクロース。
「てめぇ~…」
クロースの胸倉を掴んだ時、ヘヴンがバースの手を抑えた。
「バース、クロースじゃなくてあの娘だよ」
「あん?」
振り返ると、テーブルの上に十歳ぐらいだろうか、金髪に碧眼の少女が仁王立ちで立っていた。
「出て来るんなら普通に出て来いよ」
まだ頭は痛むが血は出てないので、たいした事ないだろう。それにしても、いきなり花瓶を投げ付けるなんてどんな神経してんだ。
< 104 / 113 >

この作品をシェア

pagetop