神人 second story~誕生~
ふと見ると、ヘヴンの背後に一人の男が立っている。
「ヘヴン!」
風を撃とうと神剣を構えた時、男が一瞬にして凍り付きそして、粉々に砕けキラキラと風に乗っていった。
「クロース」
ヘヴンが静かに呟く。男を粉々に砕いた張本人、クロースは残った男達を見据え、
「生きていても仕方ないでしょう」
暗殺者の目。獲物を見付けた時の嬉しそうな目。殺人を楽しむ目。
バースはクロースが動くよりも早く、風を撃ち男達をクロースから遠ざけた。
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