神人 second story～誕生～

話を無理矢理変え、ナスカさんに助けを求める。ナスカさんは一度大きくため息を吐いた。そりゃため息も吐きたくなるだろう。
けどため息を吐きながらも、ナスカさんの表情は優しかった。まるでこの騒がしい状況を懐かしむような、何だか楽しそう。
「バース、大事な話があるから座って」
それでもクロースを睨みっ放しのバース。仕方がなかったのでヘウ"ンは思いっきりバースのコートを引っ張って座らせた。
「何すんだよ」
「ナスカさんが大事な話があるって言ってるでしょ」