神人 second story~誕生~
天気もよく、沢山の店が建ち並ぶセイカのメインストリート。
五年前と何も変わらない風景。人々が休日を楽しみ、日々を平和だと思い笑いながら街を歩いている。
その中に交じってヘヴン達も歩いていた。
「ここも変わらないなー」
頭の後ろで両手を組み合わせ、高い空を見上げながらバースが呟く。その隣をヘヴンも歩きながら言った。
「そうだね。こうやって歩くの久し振り」
「お前神人になれたらしいけど、神化とかちゃんと出来るんだろうな」
「……」
何も答えないヘヴン。そんなヘヴンに冷たい視線を送ってくるバースが、見なくても想像出来た。
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