神人 second story~誕生~
店に入ってヘヴンはケーキとコーヒーを頼み、クロースはサンドウィッチとカフェオレ。バースはコーヒーのブラック。五年前と同じ席に座り、店の味も何も変わってなくてとても居心地がよかった。
「美味しいですね」
クロースも気にいったのか、あっという間にサンドウィッチを食べてしまった。だが、笑顔のクロースとは違い、
「バース、さっきから何ふてくされてるの?」
「別に」
店に入ってからもバースは一言も喋らず、テーブルに肘をつきずっとメインストーリーのほうに視線を向けている。
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