神人 second story~誕生~
ヘヴンも見ると、クロースは赤いコートを風で揺らめかせ、手には柄も鍔も刀身も真っ白な剣を持っていた。その剣からは冷気が溢れ出している。まさか、クロースの仕業なのか?
呆然とする私達を余所に、クロースは笑顔で氷漬けの男にゆっくりと近付く。
「もったいつけないで早く殺らなきゃ。悪の芽は早く摘み採らないと駄目ですよ」
そして剣を掲げ一気に男に向かって振り下ろす。クロースの剣は男に届く前にバースの神剣によって止められた。
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