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短いお話なのに、中身がぎゅっと詰まってます。じんわりと浸みる2人の想いがキュンキュンします。こんなカップルになりたい!と憧れもあり。ベリーズカフェで、もっとこういうステキなお話に巡り逢いたい!と思う作品です。
「虫」を通じてだんだんと近付いていく二人の恋。 「蛍」の光の中で結ばれて、 待ち合わせに遅れた彼は「アリ」を観察していて、 「てんとう虫」は意外にも肉食だったり、 彼が「緑の指」を持つ彼女に惹かれた理由、 教授は臆病な彼に「笑い」を勧めて、 「だんごむし」に微笑む無邪気な彼女が愛おしくて、 ほんのり甘い「本の森」ではお預けを食らうけど、 恋の言葉は「二文字」でたっぷり雄弁で、 塾のセンセの研究と恋を垣間見た「空蝉」の思い出、 「雨の日」を理由に触れ合う心、 熱を出して弱った心が正直な「とある日常」 瀬波さんの虫好きを否定せず、隣で微笑む高瀬さん。 否定されないことで、いっそう高瀬さんを好きになる瀬波さん。 柔らかく丁寧な筆致で描かれる二人の恋に、優しい気持ちになれました。