女王様の恋






紗羅と2人で真剣に水着を選んでいると、どこからか甲高い声が聞こえてきた。




「きゃはははは!!」




店でそんな気持ち悪い声出さないでもらいたいんだけど。




見回すと声の正体の女だけがこっちから見える位置にいた。多分あれは男と一緒だ。






「〜ぅクンまぢエロい♪そこがまた良いんだけどぉ。今日はヤッてくれるぅ?」








おいおい、ヤッてくれるとか大きな声で言うもんじやないし。しかも、ぶりっこってとこがアタシの感に触る。






ムカつくから相手の男落としてやる。





どうやって落とすって?




アタシは甘ったるい声は出さないよ?いたって普段と変わらないけど男が勝手に落ちるんだもん。




アタシって綺麗だからさ。








キモい女のそばまで行き声をかける。




「おいブス邪魔。どいっ…?!」




近づいて初めて気付いた。女の友達と男が3人もいる。




しかもその男は──────
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