女王様の恋
「ほらほら、優っ後輩をからかうのはやめなさい!!もうさっきの巨乳はいないんだから、爽真を連れてさっさと帰んなさい。」
しっし、と手を振るアタシに顔をしかめ渋々爽真の腕を掴み店を後にする。
優よりアタシのが強いから(笑)
家での権力や体力的にも。
「えっ?ちょっと、ちょっと優ーっ!!まだ美桜チャンと遊びたいーっ!!」
爽真は納得出来ないみたいだけど…
「さっ美桜チャン、早く水着買って行こうか?」
「そうだね、ちょっと待ってて!!」
アタシと桐真のやりとりに紗羅、竜也、碧依は頭に『?』が浮かんでいる。
最初に口にしたのは碧依だった。
「どこ行くの?」
後の2人も碧依の言葉に頷く。
その問い掛けの答えは簡単だ。でも、それを答えるのは難しい。
『エッチをしにラブホにいけの。』
ダメダメダメダメダメダメダメダメダメダメダメダメ!!
言えるわけない!!
アタシがしていることを知っているのは紗羅だけ。それでも、やっぱり面と向かって言えるような事じゃない。
ましてや碧依は幼なじみ。
本当に無理っ!!