女王様の恋
てゆーか!!
アタシはこんなキャラじゃないでしょう!!アタシは女王様なんだから、桐真なんかに…っ
顔を桐真に向けると、バチッと合った視線。
だ、ダメだ…
めちゃめちゃ格好よく見える。
「美桜チャン、とりあえず何か頼まない?」
「ああ、うん。」
ダメだ、“恋”って面倒くさい。まぢでドキドキして、まともに話も出来ないじゃない。
アタシは女王様なのよ!!
こんなにウジウジしていたら、本当にその辺の姫と何の変わりもないじゃないの!!
ズバッとはっきり言うのよ!!
「桐真!!」
「はい!!」
いきなりのアタシの強い口調に桐真の背筋がピンと伸びる。