女王様の恋



腕組みをして、桐真の前に立つとなんだかいつもの調子が戻ってきたような気がした。



大丈夫。アタシは女王様なんだから。



「桐真はアタシとエッチするためにここに連れてきたんじゃないの?」



その一言で、桐真がビシッと固まってしまった。



「アタシの身体が目的でしょう?」



しばらくの沈黙。



「違うよ?」



静まり返った室内に桐真の低い落ち着いた声が響いた。



「え?」



何が違うのかが解らない。
だって水着買うときに桐真がいっていた。


『俺に何かイイことあるの?』

『美桜チャンみたいなイイ女の子だと、見返りを期待しちゃうんだよね』



って確かに言っていた。



「確かにそんなこと言ったけど、美桜チャンはちゃんと俺の彼女になってくれてからじゃないとそんなことしないよ?」



え?


彼女?



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