一粒の涙と奇跡

「イヤ。

なんで分かりきってること聞かなきゃいけないの。

私は昨日見たんだから。

水海が、他校の女子と歩いてるところ。

抱きつかれてるところ。

この目で見たんだから。」

私は頑張って耳を塞ごうとした。

でも、水海の力が強いせいで、

ビクとも動かない。
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