恋と部活の両立法




『ごめんなさい!えっと…その…』


「嘘、嘘!凛花ちゃんがいるのに閉めたりなんかしないよ。
ところでさっきから後ろに何隠してるの?」



柊さん鋭い…!!

バレないようにしているつもりだったのに!



観念した私はゆっくりと柊さんに色紙を差し出した。




『これ、さっき掃除をしているときに見つけちゃったんです。
大切なものだったらすいません。
すぐ私の指紋とさ拭き取りますから!!』



私がそういうと柊さんは


「拭き取るって…大げさ」


っと言って笑った。






「にしても懐かしいなー。これ。
何処にあったの?」



『ここです。』



私はシューズが並ぶ棚の一番奥の箱を指差す。




「そうなんだ。
これはさ、俺たちが去年卒業した先輩に渡した色紙なんだけど…

先輩なんか自分この部活に所属していたことを忘れられたくないからこれを残して帰るって言ってせっかく渡した色紙置いて帰っちゃったんだよ。面白いよね。」
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