恋と部活の両立法
「凛ちゃん、柊いるー?」
そんな時聞こえてきたのは奏太くんの声。
助かった!
一瞬柊さんが力を緩めたすきに手を振り解き、柊さんから抜け出すことに成功すると、私は奏太くんを呼ぼうと扉のドアノブに手をかけた。
すると、後ろから柊さんに手で口を塞がれた。
「今までのとさっきの俺。
どっちが本当かなんて凛花ちゃんが信じるのは自由だけど、
俺はやりたくて生徒会長をやってるんじゃない。
それだけは本当。
奏太を呼んでもいいよ。でもその場合奏太の目の前で凛花ちゃんを襲うけど…。
俺の話を最後まで聞いてくれたら色紙のことも、襲うこともなかったことにしてあげる。
大丈夫、奏太ならまたそのうちここを通るよ。」