恋と部活の両立法
どれくらい時間が経っただろう…
私は柊さんと背中を合わせるようにして座っていた
どうしてだろう…
あんなことされたのにまだドキドキする。
そしてやっと柊さんが口を開いた
「俺の親さ2人とも政治関係の仕事してるんだ。
だから、俺は小さい頃から勉強、スポーツ全てにおいて【完璧】を求められてその度にすごい努力をした。
懇談会とかに行っても毎回「紅林くんは完璧な男の子です。」先生はそう言い、
両親はそれを聞いて毎回満足そうな顔をした。
この間まではずっとこれでいいんだと思ってた。ずっとこのまま両親の望む完璧な紅林 柊でいようと。
でも、あの日凛花ちゃんが現れてからその考えは本当に正しいのか悩むようになったんだ。」