恋と部活の両立法
『どうして私?』
「君は活気がなかった俺たちの部活を一気に明るくした。
あんなに仲が悪そうだった優ともすぐに打ち解けた。
そして何より、隼人がずっと悩んでいたことを解決に導いた。
隼人に聞いたよ。隼人のお母さんにオムライス作ったんでしょ?
あんなに嬉しそうに話す隼人はじめて見たよ。
だから、思った。
いつか俺の本心も凛花ちゃんに見透かされるんじゃないかって。
怖かった。
完璧を壊されるのが。
結局俺から壊しちゃったけどね。」
ははっと笑うと柊さんは大きく背伸びをして立ち上がった。
「俺の話聞いてくれてありがとう。
奏太、呼びに行こう?」