恋と部活の両立法
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「ほら、やるよ!あんなとこずっと入ってたら、喉渇いただろ?」
「あ、ありがと。」
優がくれたのはお茶。
私はそれを少し躊躇いながら受け取った。
怒ってない…のかな?
帰る方向が一緒だからあれから必然的に2人で帰ることになり、優と歩く帰り道。
うーん。
確かに喉渇いた気がする…
柊さんと色々あったしね。
私はペットボトルの蓋を開けてお茶を流し込んだ。
冷たくて美味しい!
「あ、言い忘れてたけど、それ俺も飲んだから。」
『ゴホッゴホッ!何でよ!』
「俺もあんな走りまわされたら喉渇くってーの!
ったく誰のせいでこんな夜中に学校に行かないと行けなくなったと思ってるんだよ!」
頭の後ろに手を組み少し前を歩く優の背中を睨みつけながら言った。
『ごめんなさいね!
そんなに文句言うなら別に優は来なくて良かったのに!』