恋と部活の両立法
「なんだよ。急に…。」
優は照れたように頭をかくと
「早く帰るぞ!」
っと言って私の肩にかけているスクールバックを掴む。
手じゃないのが優らしい。
『うん!』
私は優に引っ張られながら後に続いた。
『優、照れてるの?』
「照れてなんかねーよ。
何でお前なんかの言葉で照れなきゃいけねーんだよ。」
「私一応女の子だし?
男の子なら女の子にありがとうとか言われるの嬉しいんじゃないの?」
「残念ながら、お前じゃ無理だな。その方法。」
家に着くまで私たちはこんなくだらない争いをずっとしていた。
明日も明後日も
優とこうして言い争っているのかな?
優とこんな会話するのは嫌いじゃない。
むしろ楽しい。
いつのまにかそんな風に思っている私がいて、時間の流れを感じさせた。