恋と部活の両立法
小さなヒーロー(加藤 朱理)
あっというまに月は7月。
蝉の声が耳に響く。
『暑いな〜。溶けそう。』
「そうね。でも私はこの暑さよりもあれの方が見苦しくて仕方ないんだけど。」
朱理が目を向けた方向をみると、女子に囲まれている優の姿があった。
噂によるとあいつ体育祭以来すごい好感度が上がったみたい。
お姫様抱っこして一生懸命走る一之瀬くんかっこいいらしい。←由美ちゃん情報
「ったくあんなやつのどこがいいのよ。」
「そうだよねー。」
ほんとはもっと言いたいところだけど、暑さで私は50ダメージを受けた。
残り体力50!って何考えてるんだろう、私。