恋と部活の両立法
「…った。なんだよ、いきなり。」
おっと、勢いで殴っちゃったわ。
「助けてくれたのには感謝するけど、気安くあたしに触らないでよ。バカ。」
はぁ…。ほんと最悪。
凛花にも見られちゃったし。
ずっと隠してたのに。
『朱理…。今までずっとこんなことされてたの?』
「大丈夫よ。言ったでしょ。あたしは負けたりはしない。」
『でも…』
優はオロオロする凛花の肩を優しく叩くと、私に言った。
「朱理。」
「何よ。」
「なんでそんなに強がるんだよ。
ほんとは…」
いいの。
いいのよ。
これで…
あたしは、強くなるって決めたんだから。