恋と部活の両立法



「早く部活行きたい。」


『分かってる。』




さっきからそれしか言ってないし。

行きたいなら手伝ってよ。






イライラでペンを持つ手に力を込めた時、

反対の肘が机の上にあった消しゴムにあたり、



コロンと床に落ちた。






慌てて手を伸ばすと別の手と重なる。



『…優。』



「半分くらい書けたんだろ?
後は俺がやるから。」



そう言うと私の机から日誌を取り代わりに消しゴムを置いた。



『ありがと。』
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