恋と部活の両立法
先輩が好きだって気付いた途端、
いつものようにいれなくなった。
先輩に触れられる度、
話しかけられる度、
ドキドキするし…
でも先輩と一緒にいれる期間はあとわずか。
先輩は全国を走り終えたら引退だ。
幼馴染の朱理にこのことを相談すると、
「全国大会が終わった後告っちゃいなさい!」
と念を押され、
朱理は勝手に作戦を立て、陸上部でもないのに他の部員に協力を求めて、
「じゃあ、この色紙は優が先輩に渡し?」
「いいんですか柊さん。」
「いいって。可愛い後輩のためさ。
応援してるよ。頑張れ!」
みんなで書いた色紙を俺が代表として湊川先輩に渡すことになった。
他は2年生の先輩方で担当が割り当てられた
植村先輩は奏太さん。
佐々倉先輩は隼人さん。
長澤先輩は翔太さん。
など
なので俺が渡すと柊さんの担当がなくなるというのはどうかと思ったが、
柊さんは意外とすんなりOKをくれた。
にしても可愛い後輩って何だよ!
今まで一度もそんなこと言われたことないし、可愛がって貰った覚えもないんだが…