恋と部活の両立法



でも、現実は朱理の言うようにそう簡単には行かなくて…




「ごめん!俺橋本と部活辞めるわ。」


「おい!大月!橋本待てよ!」


「ごめんね。隼人。僕たちもう精神的に参っちゃったというか…
もう走るのが嫌になったというか…

だから、本当にごめん!!」





1人、また2人、3人と

部活を辞めていった。


結局最後には

《元々の部員》−(《引退した先輩+湊川先輩》+《退部したやつら》)=4人



になってしまった。



残ったのは2年生の瀬戸 隼人、紅林 柊、蒼井 奏太。そして俺。



なんて情けない部活だよ。





「ダメだったね?みんな。」


「所詮そんなもんだったってことだろ?
俺は本気で練習したいやつしかいらない。やめたきゃ勝手にやめろ。」



「はは。怖いね。新キャプテンは。」




その頃から
3人の様子も少し可笑しくなっていた。



隼人さんは急に陸上に対する熱が暑くなり新入部員が来ても冷たく当たるし、

奏太さんはニコニコと気持ち悪いくらいに以前にもまして笑うようになったし、


柊さんは生徒会長に立候補しあまり部活に顔を見せなくなった。
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