恋と部活の両立法
「ヤバくね。」
「あぁ、やべえ。この学校美人な転校生多すぎだろ…
」
みんながまだヒソヒソと話をしている中、
佐々木さんはキョロキョロと辺りを見渡すと
バチッと私と目があった。
ヤバ…
スタスタと私と朱理の横まで歩いてきた佐々木さんは朱理を見て言った。
「あなたが相沢 凛花ちゃん?」
「いや、あたし加藤 朱理だけど。
凛花はこっち。」
「あー。ごめんね〜。
間違えちゃった。
可愛い子って聞いてたから期待したんだけどそうでもないね。
だってゆりあが間違っちゃうくらいだし。」
何が言いたいの。
しかもどうして私の名前。
私の訝しげな表示を見て佐々木さんはニコッと笑うと私に手を差し出した。
「ごめん。ちゃんと自己紹介しなくちゃね。
さっき紹介した通り佐々木 ゆりあです。
それからゆりあ、陸上部のマネージャーさせてもらうのでよろしく!
凛花ちゃん。」