恋と部活の両立法


「あ〜。バレちゃった?」



そう言って佐々木さんはクスクスと笑う。



クラスのみんなが


「何事だ!」


っと言うように私たちの方に顔を向けると佐々木さんは


目の下をわざとらしく夏なのに白いセーターで抑えながら言った。



「加藤さんがゆりあのこと気に入らないみたいで…。
ゆりあみんなと仲良くしたいだけなのに…。ごめんね。騒がしくて。

朱理ちゃんもごめんね。ほら、みんな見てるよ。座ろっ!」


佐々木さんは朱理に座れと促す。


「…な、」



そして座った朱理の耳元でボソッと言った。



「ゆりあの計画邪魔したら許さないから。朱理。」
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