恋と部活の両立法



優がきたのはそれから数分後。

一時間目開始のチャイムギリギリだった。




「遅れてすいません!」



慌てて席について教科書を机の中にしまおうとした優の肩を誰かが叩いた。






あ、、



優の後ろって、


ゆりあちゃんの席だったんだ!







「優くん。ゆりあ転校してきたばっかで全然分かんないから色々教えて〜。」


「…あぁ。」



「昼休み学校案内してよ〜。」



その後もゆりあちゃんはことあるごとに優に話しかけてたが、

優は案外素っ気なく返していた。


良かった。

優はあんな女には引っかからないよね。
< 219 / 291 >

この作品をシェア

pagetop