恋と部活の両立法
そして昼休み。
今まで黙っていた朱理がやっと口を開いてくれた。
「佐々木 ゆりあ。
あいつ、昔あたしをいじめてた相手グループのひとりなの。」
『え?』
「まさかこの学校に転校してくるなんて!
今まであいつにかかっておちなかった男はいないわ。
でもあいつ。見た目はあれだけど性格はドス黒いから気をつけて。凛花。」
朱理はクラスの中心でみんなに取り囲まれているゆりあちゃんを見るとフンっと鼻を鳴らし腕を組んで眉をひそめた。
「凛花。あいつは陸上部のみんなをおとすつもりよ。」