恋と部活の両立法



_キーンコーンカーンコーン



6時間の終わりのチャイムと同時にゆりあちゃんは立ち上がると小走りで走ってきて私の腕を掴んだ。





『ど、どうしたの?』



「凛花ちゃん。部活いこっ♪
ゆりあ場所分かんないから部室まで連れてって!」



やけに積極的なゆりあちゃんに私は一瞬ぞくっとする。



【気をつけて。】



ゆりあちゃん。
その笑顔の裏には一体何を隠してるの…





でも、何があろうと、陸上部のみんなの邪魔は絶対にさせないよ!


私が守ってみせる!



ん?何を!


そうそう、みんなのハートだよ!!

はぁ…


でもやっぱりちょっと心配。










『行こっか。』

私は鞄を肩に掛けると立ち上がった。
< 222 / 291 >

この作品をシェア

pagetop