恋と部活の両立法
「おめでとう!凛ちゃん!」
スタンドに戻ると奏太くんが勢いよく飛びついてきた。
やっぱり可愛いなー。
口には出せないけど。
「先輩おめでとうございます。」
『春くんもおめでとう!!』
「ふーん。お前なかなかやるじゃん。」
やたら上から目線で来る優に若干イライラしながらも私は言う。
『そりゃどこかの女好きさんとは違って練習頑張ったからねー。』
「…んだと。」
怒りそうな優を奏太くんは「まぁまぁ」止めると
突然真剣な表情で言った。
「あのね、凛ちゃん。
話があるんだ。」