恋と部活の両立法


「…なぁ」


『何ですか?』



しばらくの沈黙の後、朝のような口調で話しかけられた私はわざとムスッとした態度で返す。

するとそいつは信じられないことを言い出した。











「お前、俺のこと好きなの?」


『はい?』



「いやだ、か、ら、こんな近くにいるのに聞こえないのかよ。
俺のこと好きなの?って聞いてるんだけど。」

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