恋と部活の両立法
奏太くんが顔を向けた方向には男の子が2人。
そのうちの1人は一之瀬 優。
一ノ瀬はだるそうに短く自己紹介をした。
「どーも。一之瀬 優(いちのせ ゆう)です。よろしく。」
それだけかよ!
ってツッコミたくなる短さ。
専門種目とかは?
教えてくれないの?
「800m」
まるで私の心を見透かしているような口調。
やっぱりしばらくは仲良く出来そうにない。
「…1年の桜庭 春 (さくらば はる)…です。
200m走ってます。よろしくお願いします。」
そしてこっちもこっちで少し問題が。
深々と90度私に礼をする春くん。
他の部活の人が何事だ。という眼線を私たちに向けてくる。
『は、春くん!もういいよ!
こちらこそ、よろしくね!』
「先輩がそういうなら…」
で、次はどんな子だろう?