恋と部活の両立法
「以上だよ。」
『え?』
春くんが自己紹介を終えるとしばらく大人しかった奏太くんがパチパチー!っと拍手した。
いやいや、拍手してる場合じゃないよ。
大事件だよ!
女の子は?
『女の子はいないの?』
「いないよ。
いてもすぐに隼人っちが追い出しちゃうもん。」
追い出す?
何で?
「だって、みんな僕たち目当てのマネージャー志望で陸上なんて全く興味のない人たちだったから。
だから、凛ちゃんが入部希望って来たときみんなすごいびっくりしてたでしょ?」
なるほど!
そういうことか!
あの入部テストにもちゃんと意味があったんだ。
なんて関心している場合じゃないでしょ、私!
っていうか絶対これ朱理知ってたよね
!
どうして教えてくれなかったのー!!
「っということでこれからよろしくね!凛ちゃん!」
もうここまで話進んじゃってるし、今更無理なんて言えないよね…
諦めて入部しろ…か。
大丈夫かなぁ。
私、明日からやって行けるかな…
とりあえず、今日は帰って愛ちゃんにメールでもしよう。
そうしよう。