恋と部活の両立法


「僕小さい頃からさ、みんなに『可愛い、可愛い』って言われて。
お母さんも本当は女の子が欲しかったから僕を女の子みたいに育てた。

でも、僕はそれが嫌だった。
僕は蒼井 奏太は女の子じゃない、男の子だ。
そう心の中では否定してても、そう簡単に見た目や言動は変えることは出来なくて…
結局高校生になっちゃった。

そして、今日もやっぱり走り終わった後みんなに言われたよ。
『可愛かったよ』って。」




まさか奏太くんにそんな過去があったなんて…




だから、初めて会ったときも【可愛いは禁句】って言って怒ったんだ。





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